自由な大空へ帰ったクロハゲワシ Jan 2022

Cinereous Vulture

年末年始にかけて、シンガポールバーダー界を騒然とさせたヒマラヤハゲワシとクロハゲワシの来星。ヒマラヤハゲワシは不確定情報ですが年末に飛び去った後シンガポールを離れたといわれていましたが、今日パシリスの方で目撃情報がありました。同じ個体なのかもわかりませんが、もしかしたらまた会える機会が数パーセント残されているのだとしたら期待が高まります。

そして、空腹と疲れのためにヒマラヤハゲワシたちと行動を共にすることができず地上に降りてきてしまい、保護されたクロハゲワシ。動向が気になっていましたが、今回進展がありました。

飛んでいくクロハゲワシ。このあと飛べなくなって地上へ降りてしまいました。

ジュロンバードパークの職員さんや獣医さんの助けを得、美味しい生肉をもらって食べ、少しずつ回復していったクロハゲワシ。できるだけ自然に帰そうという方針のようで、何度か放鳥の試みがなされました。

一回目の放鳥チャレンジ。促しても全然飛ばなかった。。。↓動画あり。職員さんたちが一生懸命追い立てても、走って逃げるだけでした(^_^;)

https://mothership.sg/2022/01/cinereous-vulture-first-attempt-to-fly-fail/

二回目の放鳥チャレンジ。職員さんたちは3時間待つ。今回は50メートルほど飛ぶときもあった。しかし、飛び去るまではいかない。職員に「さあ、行こうよ。」みたいな感じで背中をさすられると、とことこ歩くクロハゲワシが可愛い。。。動画あり。↓

https://mothership.sg/2022/01/cinerous-vulture-second-release-attempt/

そして、今回三回目。羽繕いをして、悠々と飛んでいくクロハゲワシ。カラスの襲撃に遭ったようですが、大丈夫だったようです。良かった!!動画あり↓

https://mothership.sg/2022/01/cinereous-vulture-fly-away/

こうしてクロハゲワシは自由になったわけですが、本来のルートからは外れていますし、同行していたヒマラヤハゲワシたちと再会できるかもわかりません。どうなるのでしょう。シンガポール近くにしばらく留まるかもしれないし、そうではないかもしれないです。Nparksの職員さんたちなどがこれからも監視するそうなので(どうやって?何か取り付けたのかな?)続報を待ちたいと思います。

ヒマラヤハゲワシと一緒に旋回するクロハゲワシ。でか!!とつぶやいてしまうほどでした。

ジュロンバードパークに行くのでは?という話も一時ありましたが、体に問題がないなら野生に帰った方が鳥にとっては良いことですよね。いずれ中東の方へ戻っていくことになるのでしょうが、その間にちゃんと食べ物を探せる勘が戻って、きちんと食事がとれるといいなあと思います。シンガポール初確認のクロハゲワシ、気を付けて帰ってね!!

仲間たちとの最後の飛行。クロハゲワシは右から2番目。